西側企業は中国市場に進出する際に、大きなリスクを冒さなければならない。ブランド名を中国語名にする際にも、多くの罠が潜んでいる。最悪の場合、悪い中国語名は製品や企業のイメージを落としかねない。逆に良い中国語名であれば、ブランド力を高めることができる。ドイツ経済紙が伝えた。
一部の西側企業は中国市場の開放が進み、多くの中国人が英語を流暢に話し世界を旅行し、世界とのつながりが緊密になっているのだから、ブランド名を中国語に翻訳する必要はないと考えるかもしれない。彼らはグローバル企業内であっても、中国人社員同士が中国語で交流するのを好むことを知らない。外国企業は中国で経営する場合、現地の政府機関やサプライヤーと交渉する必要があり、中国語を使わなければならない。外国語だけでブランドを紹介すれば問題が生じる。
フェイスブックにも問題が生じたことがある。以前は正式な中国語名がなかったので、ある中国のネットユーザーは悪意を込めて「非死不可」(死ぬっきゃない)と翻訳した。米国のアウトドアブランド、ザ・ノース・フェイスにも教訓がある。このブランドは当初「楽斯菲斯」と翻訳されたが、この音訳には何の意味もない。そこでまた「北臉」や「北面」と翻訳されたが、真の成功には至っていないようだ。
外国ブランドの名称の中国語訳は複雑だ。良き中国語名は中国文化と融合し、中国人消費者の共鳴を生み、中国市場における競争力を高める。そのため一部の企業は中国語の専門家を招き、中国人消費者の好みを調べ、新たな名称に変更している。
NBAのチーム「ダラス・マーベリックス」は長年に渡り「達拉斯小牛隊」と翻訳されていたが、これは実際の意味とは余り関係がない。そこでクラブのオーナーは昨年末、中国のファンから意見を求め、チーム名を変更しようとした。わずか2週間で5万件以上の提案を受け付け、最終的に「達拉斯独行侠」に変更した。これは意味をやや歪曲しているかもしれないが、少なくとものろまな反芻動物ではなくなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月14日