「CDR時代」到来 新制度が中国株式市場に与える影響とは

「CDR時代」到来 新制度が中国株式市場に与える影響とは。

タグ:中国株式市場

発信時間:2018-06-16 15:00:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 しかし、市場関係者には異なる見方もある。


 ある市場関係者は、CDRの発行がA株に与える影響について、主に2つの面に表れると予想する。1つは資金調達圧力、もう1つは株価バリュエーションの比較圧力だ(CDRは海外で上場する株式が比較対象となるため)。


 上記の市場関係者によると、新しく始まる物事であることに加え、6つの大手CDRファンドが買われて、市場は一時的に盛り上がる可能性もあるが、新鮮味が薄れれば平常に戻るとみられる。いわゆるユニコーン、BATJ(百度、アリババ集団、騰訊控股、京東集団・JDドットコム)などは、いずれも既にビジネスモデルが成熟し、企業経営にも長けた「獣」となった。各地で買収合併を進める彼らが資金不足に陥っているかどうかは疑問だ。そういった彼らにCDRを通じた資金調達手段を与えれば、彼らによる独占は一段と強まる可能性がある。至る所で中小企業と革新的企業を飲み込む怪獣となり、深刻な資源配分のミスマッチを起こす可能性があるという。


 このほか、上海市錦天城弁護士事務所を共同経営する彭春桃・弁護士は、「CDRの発行はA株に一定の影響を与えるが、証監会は企業数と発行量をコントロールするはずだ。当然のことながら、資金はCDR企業に向かい、A株市場の資金は分散する可能性がある」と語る。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月16日


 



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