中国商務部の高峰報道官は21日の定例記者会見で、対米追加関税と中国の輸入拡大は矛盾しないとの認識を示した。
記者から「中国は先ごろ自動車の輸入関税を引き下げると発表した一方で、総額500億ドル相当の米国からの輸入品リストに追加関税を課すと発表した。その中には自動車も含まれるが、この2つの方針は矛盾しないか」との質問が出ると、高報道官は次のように述べた。
「中国が自動車を含む一部の製品に対する輸入関税を引き下げるのは、一段の市場開放に向けた重要な措置だ。我々が一部の製品を中国側の報復関税リストに盛り込んだのは、米国側の一方的な追加関税に対する対抗措置であり、やむを得ないものであって、中国の関連法や国際法の基本原則にも適合する。
このことと中国の積極的な輸入拡大は矛盾するものではない。中国は引き続き市場開放を推進し、今年11月には第1回中国国際輸入博覧会を開催する予定だ。世界に中国がもたらす機会を共に享受し、共同発展を実現してもらいたい。米国側には中米両国の産業界からの協力強化の呼びかけに応じてもらい、中国の経済発展という「快速列車」に乗り遅れないことを願う」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月22日