香港投資基金公会主席の黄王慈明氏は、同会会員企業の多くが前向きに準備を進め、中国本土銀行間取引債券市場への早期参与を望んでいると説明。「国際的な債券指数会社が中国債券市場を主要グローバル指数に採用すれば、中国債券市場がグローバルポートフォリオのなかで独立した資産カテゴリーとなり、グローバル資産配分において不可欠なものになる」との見方を示している。
大手証券会社資産管理部門責任者はデータをもとに、「債券通」の開始から1年近くで、国外機関投資家の市場参入件数と取引規模が安定的に拡大し、現時点で外国投資家が本土人民元建て債券の4割近くを「債券通」を通じて買い増したと分析した。
最新データによると、今年5月末の「債券通」取引額は累計663億9千万元と、前月末に比べ6.84%増加。同月の取引件数は556件、1日当たり取引額は30億元に上った。今年に入ってから「債券通」取引は比較的速い伸びをみせ、1-5月の取引額は2911億1千元、取引件数は2515件、1日当たり取引額は28億3千万元となった。2018年5月末時点で、計315社の国外機関が「債券通」を通じ、銀行間債券市場に参入している。