このところ中国A株相場が軟調となり、為替市場も比較的大きく変動している。これについて専門家の一部は記者の取材に対し、現在の株式相場と為替市場の短期的な調整を冷静に見守る必要があり、投資家が過度に恐れ、悲観するべきではないとの見方を示した。
北京大学教授の黄益平氏は、現在の株式市場と為替市場の変動に影響を及ぼしている要因をいくつか挙げた。
①特殊な国外と国内のマクロ環境の変化が一部にみられ、市場に比較的大きなショックを与えているため、短期的に外部要因の影響は大きくなる可能性がある。例えば、米FRBによる利上げは、新興市場国へ資本流出による下振れ圧力をもたらし、中国市場も一定の影響を受ける。これも米FRBの量的緩和策の「後遺症」の一つだ。同時に、中国と米国の貿易摩擦拡大が不確定な要因となり、投資家マインドに影響を及ぼす。また、監督管理部門が最近講じた金融リスクの防止を図る関連措置がプラスの作用を発揮している。株式市場と為替市場の変動は正常な現象で、過度の懸念は不要である。