鐘偉氏は、現在のA株バリュエーションについて、上海・深圳証券取引所の統計をもとに上海市場のPERが13.71倍、深圳市場が24.73倍と紹介。今のA株バリュエーションを過去のものと比べても、香港市場と比べても割安であり、一定の投資価値があるとの見方を示した。
中国マクロ経済のファンダメンタルズをみても、中国経済は全体的に安定し、安定しつつ上向くトレンドを保っており、新旧の成長エネルギー転換が加速している。鐘偉氏は、5月のマクロ経済指標も良好な水準となり、資本市場の健全な発展の基盤が固まったと分析する。資本市場の国際化が加速し、国際市場との連動が深まったことで、長期資金と海外投資家の割合が増え、バリュー投資の概念も広がり、機関投資家の割合も上がったと指摘。MSCI新興市場指数や「滬港通(上海・香港・ストック・コネクト)」、「深港通(深圳・香港・ストック・コネクト)」の推進に伴い、資本市場の国際化がA株相場を長期的に支えていくとみている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月5日