ドバイ・マルチ・コモディティーズ・センター(DMCC)は先ごろ、中国で貿易促進をめぐるPRイベントを開催し、中国企業にドバイを紹介し、中国企業がドバイの自由区を通じてグローバル市場に進出することに期待を示した。DMCC執行主席のスライエム氏は『経済日報」記者の取材に対し、中国が現在、グローバル経済成長をけん引する重要なエンジンとなっており、商工業界関係者にとって中国市場がチャンスと発展を意味すると話した。
アラブ首長国連邦の経済と金融の中心であるドバイは、東西市場をつなぐターミナルとなっている。ここ数年、ドバイと中国の経済・貿易協力が急速に発展し、ますます多くの中国企業がドバイで投資を展開。中国は数年連続でドバイにとって最大の貿易パートナーとなっている。スライエム氏は、「世界経済の中心は、東方に傾いている。ドバイは、規模が最も大きく発展速度が最も速い自由区の一つだ。DMCCは、中国市場を非常に重視しており、中国企業がドバイ自由区が提供する商業サービスと国際市場との連動性を利用し、グローバル市場を開拓してほしい」と述べた。
「私は、中国市場と中国企業をとても尊敬している。彼らと協力するなかで、中国企業の製品専門性と市場理解を目にし、中国市場の巨大な発展の潜在力が分かった」とスライエム氏は話す。昨年、DMCC傘下のドバイ・ゴールド・コモディティーズ取引所(DGCX)は、国際市場で初の人民元建て金商品となる「上海金」先物契約商品を上場させた。今年はDMCCが、中国の協力パートナーである雲南農垦集団、香港大嘉国際集団と共同で「DMCCコーヒーセンター」を設立し、ドバイに世界コーヒー貿易市場をつくった。