中国保険業界協会は26日、2018年の中国の商業健康保険に関する報告書を発表した。同保険市場が拡大する中で抱える課題や提言についてまとめたもの。
報告書によると、中国の健康保険を取り扱う会社は計149社あり、内訳は専門の健康保健が6社、人身保険(生命保険)・養老保険が75社、損害保険が68社で、取扱商品数は計4283商品に上る。
データによると、2014年以降の商業健康保険市場の活性化に伴い、保険料収入の伸びは同じ時期の生命保険と財産保険の伸びを遥かに上回るようになった。旧中国保険業監督管理委員会(保監会)による規制強化を受け、2016年に市場は若干縮小、2017年に健康保険の元受保険料収入は前年比8.58%減の4389.5億元に落ち込んだ。
報告書は、高齢化社会に向かう中で、健康志向が年々高まっており、商業健康保険市場は引き続き急速な拡大基調で推移すると予測。2012年から2017年までの5年間の保険料収入の年平均成長率(CAGR)は38%だったが、これをもとに試算すると、健康保険の市場規模は2020年に1兆元を上回る見通しだとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月28日