テスラが上海に建設した「無敵艦」の工場が、第1陣の「船員」を大規模募集している。
テスラは8月5日、WeChat公式アカウントで募集する役職を初めて発表した。EPCプログラムマネージャー、政府事務責任者、工事責任者、土木エンジニア、電気設計エンジニア、機械設計士、法律顧問、上級ファイナンスマネージャー、人事担当者などを募集。
ある関係者は、「テスラ上海工場は人材募集を開始し、3倍の給料を提示し、上汽から多くの技術者が去った」と明かした。
テスラの第2四半期赤字額は拡大 上海工場は融資を得て建設
しかし、テスラの全体的状況は芳しくない。同社は8月2日、2018年第2四半期の財務報告を発表した。それによると、第2四半期の赤字額は前年同期の4億100万ドルから7億4300万ドルに約2倍に拡大した。
テスラの赤字状況は深刻だが、27億元の現金を保有するイーロン・マスクCEOは「資金は問題ない」と述べ、利益率上昇とコスト削減を通して黒字を実現するとしている。マスク氏は、同社のキャッシュフローは第3四半期にプラスに転じると見込んでいる。
また、テスラ上海工場の資金源の謎に包まれていた。マスク氏は先日、現地で融資を取得し、建設費も50億ドルから20億元に削減すると発表。しかし2019年の第1陣資金を手にする前に、同社は現地の技術者を大量に募集する。
マスク氏はSNSで8月6日、1人乗り用の小型車を開発中だと発表した。しかし、最大の問題はやはり「モデル3」の生産能力である。
「モデル3」の生産能力が向上 関心を集める
「モデル3」の第2四半期出荷台数は1万8449台、「モデルS」と「モデルX」は2万2319台だった。
「モデル3」の週間生産台数を増やすため、同社は主要工場の外の巨大テントに組み立てラインを設置して生産する、シフト制をとり他の地域の工場や支社から人員を手配してカリフォルニア工場の生産量を増やすなど、多くの方法を考えた。 今年6月、テスラは長期実現できなかった、「モデル3」を1週間に5000台生産するという目標を達成した。
マスク氏はこれについて、第2四半期最後の週に計7000台を生産し、うち「モデル3」は5000台で、週間生産目標を達成したとする文章を発表。
マスク氏は8月2日の財務報告分析会で、「どうであれ、私たちには素晴らしいチームがいる。来年末に週間生産台数1万台の目標を達成できると信じている。今年末には毎週5000台の目標を達成できるだろう」と述べた。
またテスラは、8月下旬までに「モデル3」の週間生産台数を6000台にし、その後も生産能力を伸ばし続け、週1万台を目指すとしている。第3四半期の「モデル3」生産台数は5万5000台になる見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月8日