経済 > 中国のサービス貿易額、2018年1－6月期は過去最高に 商務部
中国のサービス貿易額、2018年1－6月期は過去最高に 商務部。
タグ：中国サービス貿易
中国商務部サービス貿易司が7日に発表したデータによると、2018年1－6月期の中国のサービス貿易は安定した拡大基調で推移し、貿易総額は過去最高を更新した。貿易構造の最適化が進み、質と収益性が一段と向上、「穏中向好」（安定を維持しつつ改善に向かう）基調が継続し、サービス貿易の質の高い成長に向けた基盤を固めたとしている。
2018年1－6月の中国のサービス貿易の輸出と輸入を合わせた貿易総額は前年同期比8.5%増の2兆5313億3000万元だった。内訳は、輸出が8415億7000万元、輸入が1兆6897億6000万元で、輸出から輸入を差し引いたサービス貿易収支は8481億8000万元の赤字となった。赤字額は前年同じ時期に比べ26億6000万元縮小し、2010年以降で初めて半期ベースでの前年比赤字縮小となった。
1－6月のサービス貿易には次の3点の特徴がみられた。
◇貿易構造の最適化が一段と進んだ。1－6月の新興サービス分野の貿易総額は前年同期比19%増の8466億7000万元に上った。貿易全体の伸び率を10.5ポイント上回る水準となり、新興サービス分野が占める割合を3ポイント押し上げた。「旅行」、「運輸」、「工事建設」の3大従来型サービス分野が占める割合は2.5ポイント低下、うち「旅行」が占める割合は3.1ポイント低下した。
◇サービス貿易の伸びは同類の指標を上回る水準となった。中国経済の「穏中有進」（安定を保ちながら成長する）がサービス貿易の安定かつ急速な拡大を後押しする形となった。1－6月のサービス貿易の対外貿易総額（モノとサービスを合わせた貿易）に占める割合は15.2%と、前年同じ時期に比べ0.1ポイント上昇した。サービス貿易の伸びは1－6月のモノの貿易の伸びを0.6ポイント、1－6月のサービス業の生産額（付加価値ベース）の伸びを0.9ポイント、1－6月の経済成長率を1.7ポイントそれぞれ上回った。
◇新興サービス分野の輸出が急拡大した。1－6月の新興サービス分野の輸出額は前年同期比23.6%増の4402億元と、伸び率がサービス輸出全体の伸び率を10ポイント上回った。輸出額がサービス輸出全体に占める割合は52.3%と、前年同じ時期に比べ4.2ポイント上昇した。輸出額の伸びについて内訳をみると、「電気通信・コンピュータ・情報サービス」が前年同期比で52.4%増、「保険」が37.9%増、「メンテナンス・修理サービス」が22.6%増だった。いずれも20%を上回る高い伸びとなり、中国政府によるサービス輸出を促進する政策措施の効果が顕著にあらわれたといえる。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2018年8月8日
 |
|
 |
一覧同コラムの最新記事
