企業のロゴが描かれているトラックや路上の至る所を走る電動三輪車は、多くの人が抱く国内クーリエ企業の印象だ。複数のクーリエ企業が最近、航空物流市場の投資に力を入れる方針を発表した。速達を飛行機で運び、ミドル・ハイエンドクーリエサービス供給能力の向上を狙う。
園通集団の開示情報によると、同社は浙江省嘉興市政府と戦略投資協定を締結した。嘉興空港で73億元を投じ、グローバル航空物流ターミナルの建設を計画する。2018年に着工し、2021年に操業開始を予定しており、完成すればクーリエと航空のグローバル運営拠点となる。園通集団航空業務責任者の蘇秀鋒氏は、現在、国内と国際クーリエ事業の4割超が長江デルタに集中しており、嘉興空港から3時間以内で国内の主要都市をカバーできると説明した。
中通快递もこれに先立ち、ターキッシュ・エアラインズ、フィリピン航空と合弁会社を設立し、荷物引受、運輸、速達、ラストワンマイル配送などのサービスを提供すると発表している。
航空輸送力の使用において順豊控股は、中国では先進的なクーリエ企業だ。今年7月1日に、同社にとって45機目となる貨物専用機の運航を開始。また、湖北国際物流コアターミナルプロジェクトも、今年初めに認可された。開示資料によると、同プロジェクトは、湖北省鄂州市に民用空港を新たに建設するもので、順豊は同ターミナルを中心に全国をカバーし、世界に広がる航空路線ネットワークを構築する。