イングランド銀行は2018年第1四半期の、域内オフショア人民元業務の統計データを発表した。データによると、3月末現在の英国オフショア人民元市場は全体的に急成長の流れを示している。預金規模と各種為替取引は2017年第4四半期より改善されており、市場の活性度が変動しつつ回復する流れが顕著になっている。
人民元預金を見ると、今年第1四半期に人民元レートが上昇した影響を受け、3月末現在の英国域内各種市場主体の人民元預金規模は88億6800万ポンドで、昨年末より23.18%増加した。イングランド銀行が上述した統計を開始してから3番目の規模となった。
人民元貸付を見ると、3月末現在の英国域内各種企業の人民元貸付総額は、昨年末より7.11%減少の60億3800万ポンドとなった。うち人民元預金を持たない企業が人民元貸付業務の主体となり、全体の50.96%を占めた。
ロンドンは世界の主要為替取引センターであるが、オフショア人民元業務のうち最も中心的なのは、依然として為替取引だ。2018年第1四半期の英国域内オフショア人民元為替業務の1日平均業務量は608億7400万ポンドにのぼり、昨年の第4四半期より15.04%増加し、昨年通年の減少の流れを覆した。さらに英国中央銀行が上述した統計を開始してから、2017年第3四半期に次ぐ2番目の水準に達した。