天合光能(トリナ・ソーラー)のベトナム法人は、ベトナム工商銀行から3000万ドルの与信枠を獲得した。業界関係者は、中国の太陽光発電企業は東南アジアなどの新興市場の開発に力を注ぐべきであり、生産能力シフトの主な方向になっていると判断した。一部の統計データによると、中国の太陽光発電企業は5月31日以降、海外で4GW規模の受注を獲得しているが、その多数が新興市場からとなっている。
情報によると、同社ベトナム法人はこの3000万ドルの与信枠を、現地のバッテリー工場の生産・経営の資金に充てる。また同社はベトナム最大の民間太陽光発電プロジェクトに、258MWの単結晶PERC二重ガラス発電モジュールを供給した。
アモイ大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、ベトナム工商銀行が中国の太陽光発電企業に与信枠を与えたのは、ベトナムからの信頼を意味していると指摘した。中国の太陽光発電製品に対する米国の調査はまだ終了していないが、東南アジアなどの新興市場はこの状況下、中国の太陽光発電の生産能力シフトの主な方向になるべきだ。