青島ビールは中国で最も有名なビールで、世界60カ国以上で販売されている。中国のビール輸出量の半分のシェアを占めている。青島では毎年ビール祭りが開かれ、今年は7月20日から8月26日まで続く。数千人が長いテーブルに座り、グラスを掲げてビールを飲む。この光景はミュンヘンやベルリンのビアホールを想起させる。米タイム誌が23日に伝えた。
中国の中産階級が日増しに拡大し、中国のビール文化も日増しに複雑化している。数十種のクラフトビールが登場し、大量生産のビール以外の選択肢となっている。
米ネバダ州出身のジョン・ヘリントンさん(35)は2003年に初めて訪中し、2011年より青島で「强麦工芸啤酒店(Strong Ale Works)」を開いている。「自分でビールを作ると言ったら、頭がおかしくなったと思われた。今や多くの中国人が、クラフトビールをよく理解している」
中国のビール文化は9000年前まで遡ることができる。中国の現代ビール文化は、青島を中心としている。英国とドイツの商品が1903年に、青島でビール工場を建設した。今や中国は世界最大のビール市場になっており、中国では茶と同じ程度に飲まれている。
人々の好みの変化により、クラフトビールが流行し、市場シェアも数年前の0.1%から現在の2−5%に拡大している。米国と同じく、ほぼすべての中国の都市に小規模なビール工場がある。青島ビールという大物の足元でも、ヘリントンさんのような人がニッチ市場を切り拓いている。現地人が毎晩、一部屋しかないこのバーに集まる。
中国のビール市場の規模と潜在力は、世界のビール大手から注目されている。2008年以降、全品種のビールの販売量が倍増しており、中国の消費者が毎年ビールに費やす金額は800億ドルにのぼる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月24日