中国税関総署によると、「一帯一路」イニシアチブが提起されてから5年、2013—17年の中国と「一帯一路」沿線国との貿易額の伸びは当期の貿易額全体の伸びを1.4ポイント上回り、2018年1-7月は同2.7ポイント上回った。
国際貿易物流チェーンの重要な一環として、税関は監督管理・サービス改善を強化し、国際物流幹線の円滑化をサポート、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の運行と運営を積極的に支援する。2018年1-6月の「中欧班列」運行数は合計4475本と前年同期比で59%増加した。現時点で、「中欧班列」の運航数は累計9000本を上回り、運行路線は60以上、中国の大部分の省をカバーしている。
この5年、中国の税関は越境輸送の利便性向上を積極的に推進し、中欧陸海エクスプレス沿線国の通関手続き円滑化に向けた協力を強力に進めてきた。原産地認定・通関手続きと貿易の円滑化・衛生植物検疫措置・貿易の技術的障害(TBT)などの議題について交渉を主導し、沿線国・地域とFTA(自由貿易協定)枠内で制度の連携・交流協力・技術協議を強化、合法的な貿易を円滑に行うための規則を制定した。2017年は17の特恵貿易協定に基づく税減免額が前年比31.3%増の644.3億元に上り、企業は高度な貿易自由化・円滑化政策の恩恵を受けた。
現時点で、中国は35の国・地域との間でAEO(認定事業者)制度の相互承認を行っている。「一帯一路」沿線にある33のAEO制度導入国のうち、中国は14カ国と相互承認を実現、残りの19カ国とは相互承認交渉や協力協議を進めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月23日