李克強総理は22日に国務院常務会議を開き、零細企業の資金調達が困難かつ高コストという問題の解消をさらに推進する政策の実施について手配した。戸籍がある省以外での省で診察を受けたり入院した場合の費用に基本医療保険が直接適用される範囲を拡大し、人々が現地で診察を受ける利便性を高めることを決定した。また天然ガスの協調・安定発展の促進措置と、バイオマスエタノール産業の全体計画を決定した。
会議は、党中央及び国務院の手配に基づき、関連部門が零細企業の資金調達が困難かつ高コストという問題を解消する一連の措置を打ち出し、実施したと指摘した。金融が実体経済により良く貢献することを促し、雇用安定と企業の興隆を促進するため、会議はまず穏健な金融政策を堅持し、大規模な量的緩和を行わず、的確な施策の実施を重視すると強調した。政策伝導メカニズムのスムーズ化に取り組み、金融機関の零細企業への貸付拡大を奨励し、資金調達コストを引き下げる。零細企業の貸付期限、返済方法を合理的に確定し、貸付審査期間を短縮し、中長期貸付比率を適度に高める。中小企業の高収益債券、私募債を穏健に発展させる。次に金融機関の業績審査と、零細企業への信用貸付を結びつける奨励メカニズムを構築する。零細企業への貸付の利子収入に対する増値税の免税の実施を加速する。預貸率指標の容認度を適度に引き上げる。零細企業貸付資産支持証券の発行を支持する。それから発展促進とリスク防止の双方の重視を堅持し、監督管理と審査を改善し、少額信用貸付特別審査指標を増設する。これにより零細企業に実益を与え、預金と貸付の連結、貸借の抱き合わせ販売などの行為を禁止し、金融信用貸付リスクを効果的に防止し解消する。
会議は改革深化による天然ガス協調・安定発展の措置を確定した。まず国内生産を拡大し、国際協力を安定化させる多元化供給体制を構築し、パイプライン網、ガス貯蔵、受取ステーションなどの設備の建設と相互接続を強化し、需給バランスを整え秩序ある利用を実現する。次に国内の調査・開発を拡大し、メカニズムの革新で各種投資主体の参与を奨励し、市場化の手段による鉱業権の譲渡を支持する。それから天然ガスのピーク調整、緊急対策、安全保障のメカニズムを改善する。今冬と来春の天然ガス供給保障事前プランを計画し、ガスの追加分を優先的に都市部住民の生活保障と、重度大気汚染地域の冬季の石炭燃焼のガス代替に割り振る。「煤改気(石炭から天然ガスへ)」実施前に契約を結ぶことでガス供給源を確保し、「以気定改」を堅持する。差別化価格政策によりガス使用量の起伏を緩やかにする。