26日付シンガポール『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙は、「伝承と快適と格調に専念し、中国の新型低価格民宿・旅館が同国の観光業の版図を塗り替える」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
最近まで中国では、低価格のチェーンホテルや民宿に宿泊するのは、ハイリスクな行為だった。喫煙者によるタバコの煙、汚らしい絨毯、食えたものではない朝食などだ。しかしこのがっかりする体験は過去になろうとしている。ホテル予約サイトの促進を受け、中国では新たなおもてなしのブームが巻き起こっている。
公式データによると、昨年の中国国内観光業収入は、前年比15.9%増の4兆5700億元に達した。これと同時に新時代の民宿と旅館は国内外の観光客に異なる選択肢を提供し、さらには中国の観光業の版図を塗り替えている。仏山の1泊約32ドルのホテルは、25−35歳の若者の間で好評を博している。このホテルは仏山嶺南天地文化遺産エリアの付近にあり、仏山と武術の文化のつながり、中国らしさを重視している。この独特な風格と現地文化のつながりが、中国の新型民宿の重要な特徴になっている。泉州の旅館ほどこの感覚をよく味わえる場所は少ないだろう。この旅館は泉州古城の中にあり、経営者は館内でコレクションを展示し、宿泊客に古筝の弾き方を教える。さらにアモイの鼓浪島と北京の胡同にも、似たような民宿が登場している。
中国国内の観光業のサービスが発展するにつれ、この新しい民宿がさらに広がりを見せる可能性が高い。宿泊客に現地コミュニティと文化の間の独特なつながりを提供している。これらは通常、大規模なホテル内では見つけることができない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月27日