浙江省温州市から来た肖婉晴さんは、28インチ(約71センチメートル)のスーツケースいっぱいに猫のフード、おやつ、おもちゃを詰め込んで、名残惜しそうに会場を後にした。会場で別に注文したフードもこれから家に届けられる。新華社が伝えた。
これはこのほど上海で閉幕したペットフェアアジア2018での光景だ。2日間の一般公開日には、肖さんのようにスーツケースを抱えた人が大勢やって来て、会場に集められた世界中のペット商品を買い求めた。14万平方メートルの会場は大変な混みようで、出展企業は1300社を超え、来場者は14万人に達し、中国ペット経済の勢いを見せつけた。合理的な価格で種類がたくさんあるペット商品が、大勢の来場者を呼び込んだ。
上海市の張然さんは輸入ペットフードのブースで、「うちのワンちゃんは胃腸の調子が悪い。うちの子に合ったフードはないか」とたずねていた。ブース内にいた獣医師・李渓さんはその犬の健康状態を詳しく確認した後、胃腸に配慮したフードを張さんにすすめた。
張さんは、「犬を飼い始めた当初は、フードに幼犬用と成犬用があることくらいしか知らなかった。ペット歴も8年になり、今では犬種ごとにフードがあることを知っている。病気になった時には症状別のフードもある」と話した。
李さんは、「今やペット用品の種類はますます細分化されている。犬の症状別フードだけでも、肝臓に配慮したフード、腸に配慮したフード、腎臓に配慮したフードなど、10種類以上ある」と説明した。