米カリフォルニア州が主催するグローバル気候行動サミットが先ほど、サンフランシスコで閉幕した。世界各地の各界の代表者4000人以上が一堂に会し、CO2排出削減、パリ協定の成果の貫徹をめぐり多くの共通認識を形成し、「世界気候ガバナンスの野心を新たな段階に進める」と宣言した。
これまでの国際的な気候会議と異なり、今回のサミットでは駆け引きが展開されず、積極的な行動によりパリ協定の成果を貫徹することを共通認識とした。サミットで何度も取り上げられた複数のキーワードは、世界の気候変動対策の新たなエネルギーを感じさせた。
「下から上へ」
カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏、国連気候変動担当事務総長特使、NY前市長のマイケル・ブルームバーグ氏ら著名人が会期中、米政府が傍観するなか、多くの州・市・企業・民間組織が地方レベルで「下から上へ」積極的に気候対策を推進していると表明した。前国務長官のケリー氏は「これは米国人が気候協定から離脱していないことを示している」と述べた。
「待ったなし」
出席者はサミットで、気候変動の深刻な結果への注意を促し、国際社会の「待ったなし」という危機感を呼び起こし、各国政府に気候ガバナンスの行動を促した。
ストックホルム大学環境科学教授ら専門家は、地球上で近年異常気象が多発し、世界の気候は予想を上回るペースで変化しており、人類にこの流れを覆すために残された時間は多くないと判断した。彼らは、各国はパリ協定を踏まえ行動を加速し、CO2排出削減目標を上回る削減が必要と強調した。
「私たちは約束する」
「私たちは約束する」という声が、サミットのメイン会場とサブ会場の数百回の活動で上がり続けた。サミット主催者が発表したデータによると、各国は500以上の約束をした。
これらの重大な約束には、次の内容が含まれる。世界の100人以上の地方政府指導者及び企業取締役が、各自が管轄する地域もしくは企業で遅くとも2050年までにCO2の中和を実現する。60人以上の地方政府指導者及び企業取締役が、各自が管轄する地域もしくは企業で遅くとも2030年までに交通機関のゼロエミッションを実現する。488社の企業が、自らCO2排出削減目標を設定すると約束した。400社弱の投資会社が、低炭素モデルチェンジに資金援助を提供すると約束した。
「中国の手本」
中国気候変動事務特別代表の解振華氏が、サミット共同議長として出席した。中国側は会期中に「中国角」イベントを開催し、気候変動対応の努力を示し、中国の経験を共有した。「気候変動世界行動」を提案し、「中国企業気候行動」始動式を開いた。中国の地方政府、企業、公益組織、研究機関などもサミットで積極的に声を出し、対外交流・協力を展開した。中国が提案した行動とグリーン基金は、各国から興味を引いた。
中国の世界気候ガバナンスにおける積極的な行為は、各国から称賛を浴びた。米前副大統領のゴア氏、前国務長官のケリー氏は発言の中で、中国の重要な貢献を称賛した。各国の学界・政界・ビジネス界の出席者は、中国は気候変動事業で厳かに約束をし、常に行動が伴っており、世界の手本になっていると判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月17日