中国自動車消費市場の急成長は車金融の発展をけん引している。最新データによると、1兆元規模の車金融市場は魅力的なチャンスを生み、ファイナンスリース業の注目を集めている。
中国汽車工業協会の統計によると、2017年の全国の自動車生産・販売台数はそれぞれ2901万5000台と2887万9000台で、9年連続で世界トップを維持している。今年1~8月の生産・販売台数は1813万台と1810万台で、それぞれ前年比で2.77%と3.53%増加した。
自動車生産・販売台数の増加は車金融に大きな効果をもたらしている。『中国汽車工業年鑑』によると、2017年の自動車ローン規模は1兆元を超える見通し。コンサルティング会社のローランド・ベルガーは『2017年中国車金融報告』の中で、今後数年、中国の車金融市場の規模は複合成長率25.7%を維持し、2020年に市場規模は2兆元になると予想した。
1兆元クラスの車金融市場は魅力的なチャンスを生み、自動車を重点分野とするファイナンスリース業などの関連業から注目されている。
中国平安傘下の平安国際融資租賃有限公司は先日、上海で「心を込めて万物に融資」というブランド理念を発表し、横方向の金融サービス生態圏との協力・縦方向の「医療健康」「自動車サービス」の2大生態圏への着目という「双T」戦略を重ねて表明した。
平安国際融資租賃の会長兼CEOの方蔚豪氏は、2015年から、同社は「以租代購」(長期レンタルという形で最終的に購入できるシステム)という革新的モデルで車金融を展開していると話す。車金融セクターのビジネス業務、リテール業務、営利性ローン業務はゼロからスタートし、2016年に雛形を形成し、17年に急成長に入った。現在、車金融の個人業務は毎月2万件、中古車査定台数は3万台を超え、1件あたり3秒ほどで査定できる。