2018中国スイス自由貿易協定(FTA)評価報告会および「一帯一路」イニシアチブ協力シンポジウムがこのほど、スイスのザンクト・ガレン市で開催された。報告会は、ザンクト・ガレンの州政府と中国スイス経済貿易研究センターが共同開催した。
期間中に発表された「中国スイス自由貿易協定(FTA)2018年評価報告」は、中国対外経貿大学と中国南京大学、スイスのザンクト・ガレン大学の専門家が協力し18カ月をかけて完成させたもので、2014年に中国スイスFTAが発効してから初の評価となる。報告書は、中国スイスFTAの成果と潜在的な収益のほか、両国企業のFTAの利用率やFTAが二国間貿易に与えるポジティブな影響などを分析した。各界からの参加者は、中国スイスFTAの実施状況を高く評価し、スイスが「一帯一路」建設に参加することを支持するとともに大きな期待を寄せた。
中国駐スイス大使の耿文兵氏は、「中国とスイスの関係発展は加速期に入り、黄金期を迎えることになる」と指摘。中国スイスFTAは中国と欧州の国の間で結ばれた初めてのFTAであり、発効による恩恵は両国の経済貿易協力を促進、他の分野での交流のモデルとなり、両国の経済界から肯定的に受け止められている。両国の専門家の研究結果をみると、中国スイスFTAは互恵協力的な高度な協定であり、レベル向上の余地もある。