耿文兵大使は、「両国はいずれも経済グローバル化と貿易自由化を支持し、多国間貿易体制を断固として守る考えだ。一国主義と貿易保護主義が台頭するなか、中国スイスFTAのポジティブな意義が一段と鮮明になっている」と強調した。中国スイス「一帯一路」協力については、「中国はスイスが『一帯一路』建設に深く関わることを歓迎する」とし、インフラ相互連結と金融などの分野では「一帯一路」建設に「スイス・ブランド」と「スイス・バリュー」として貢献できると指摘。また、「両国の『一帯一路』建設をめぐる協力は中国スイスFTA拡大に向けた有効な道筋を提供する」としている。
スイス連邦経済省経済事務局(SECO)のマリー・ガブリエル・インアイヒェン・フライシュ局長は挨拶で、「スイスと中国は近年、広い分野で質の高い多層的な発展を遂げたが、なかでもFTAの実施は両国の協力に多くのチャンスを創出し、大きな利益をもたらした。中国はスイスにとって重要な投資元国であり、アジアでのスイスの重要な投資先でもある。中国はスイスにとって最も重要な経済貿易相手国の1つだ。スイス政府は企業の積極的な『一帯一路』建設への参画を奨励しており、双方の緊密な往来に伴い、スイス各界は同イニシアチブに強い関心を示している。『一帯一路』建設を通じて、双方の協力は一段と豊かなものになるに違いない」と述べた。
「中国国際放送局日本語版」2018年10月10日