上海市は9日、全国初のサービス貿易分野のネガティブリストを発表し、159の特別管理措置(13カテゴリ、31業種に跨る)を列挙した。2018年11月1日より施行。
上海市の呉清副市長は記者会見で「ネガティブリストモデルは越境決済、越境消費、自然人の流動に力を入れる。自由貿易試験区の改革・開放拡大をさらに促し、改革深化、開放拡大のストレステストを行うことが目的だ。同モデルは中国が国際経済・貿易構造の変化に積極的に対応し、世界のバリューチェーンとさらに融合し、中国のサービス貿易の国際的な競争力を高めることを促す」と表明した。
同日発表された文書には、「中国(上海)自由貿易試験区越境サービス貿易ネガティブリスト管理モデル実施方法」(以下「実施方法」)と「中国(上海)自由貿易試験区越境サービス貿易特別管理措置(ネガティブリスト)」(以下「ネガティブリスト」)の2つの内容が含まれる。
うち「ネガティブリスト」は「国民経済業界分類」(GB/T4754—2017)に基づき、13カテゴリ、31業種に跨り、計159の特別管理措置となる。具体的な業界措置、関連職業資格の制限措置、すべての業種に適用される措置が含まれる、全国初のサービス貿易分野のネガティブリストだ。
中国商務部研究院国際サービス貿易研究所の李俊所長は、経済参考報の記者に「『ネガティブリスト』は主に、内国民待遇と異なる制限的な措置を列挙した。『実施方法』はネガティブリストの具体的な実施方法となっている。この2つの文書を同時に発表することで、政策の速やかな実施を促すことができる。また今回のネガティブリストは国民経済に基づく分類で、より透明であり、操作性が高い」と述べた。