中国国家市場監督管理総局、国家標準化管理委員会は10日、スマートシティや情報セキュリティに関するガイドラインなど、23項目の国家標準(国家規格)を発表した。
14日の「世界標準の日」を控え、今回発表された国家標準は今年のテーマである「国際標準と第4次産業革命」に沿って、スマートシティや情報セキュリティ、循環型経済など様々な分野の国家標準が盛り込まれたものとなっている。
スマートシティ関連の分野では、「スマートシティ 情報技術運営ガイドライン」など6項目の国家標準が発表された。スマートシティは、モノのインターネット(IoT)やクラウド・コンピューティング、ビッグデータなど数多の技術に係る複雑なシステムであり、国内の数多くの都市ではスマートシティの建設段階や計画段階にあるものの、統一した標準がないため、各都市の管轄部門がそれぞれ独自に建設し、縦割りで各種の「データアイランド」を構築しているのが現状だ。
今回、新たな国家標準を実施することで、スマートシティの情報化推進に理論的基盤や技術サポートを提供できるほか、データリソースの標準化実現やスマートシティのIoTシステム構築にキーとなる機能要素の整理に有益になる。また、システムを構築する上で総合的なガイドラインを示すことで、スマートシティの情報化水準と質の向上につながると期待される。