自動車業界のモデルチェンジ、転換点を迎えたのか

自動車業界のモデルチェンジ、転換点を迎えたのか。

タグ:自動車 貿易 カーシェアリング 

発信時間:2018-10-20 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国汽車工業協会がこのほど発表したデータによると、中国の9月の自動車販売台数は前年同月比11.6%減の239万4000台で、「金の9月、銀の10月」という伝統が終わりを告げられた。


 自動車販売台数の減少は中国に限られず、世界的にも減少している。業界関係者は貿易戦争による不安感などさまざまな要素を分析しているが、これらはいずれも短期的な要素だ。今回の低迷の裏側には、「業態変革」という重大なターニングポイントが隠されている。


 技術と制度は産業の業態変革を駆動する車輪で、自動車業界も電気化・スマート化・ネット化・シェア化という「四化」の変化を迎えている。前3者は技術と関連度の面から自動車に変革をもたらすが、シェア化は使用の面から自動車の属性を更新し、かつ管理制度面の変革が必要になる。これは自動車が馬車の代わりになり、馬の飼育技術がどれほど優れていても馬車の減少を阻止できなかったことと同じだ。自動車業界がこれまで依存してきたビジネスモデルが失われれば、自動車消費市場の規模にも影響が生じることは間違いない。


 消費側から見ると、自動車製品は購入してからすぐに価値が落ち、投資的な性質が強くない。自動車購入の多くが、衝動的な消費に属する。実際には自動車の使用頻度は高くなく、1カ月で数日しか使用しない可能性もある。そのため車を購入するよりはタクシーを利用するという消費理念が、徐々に消費者の心に根ざしている。カーシェアリングは最多の選択肢になっている。


 供給側から見ても、変革は迅速に進んでいる。北汽集団の「GreenGo」はシェアリングエコノミーに基づき、現在の登録会員数は20万人、車の規模は5000台に達している。海外有名自動車メーカーのダイムラーとBMWは共同出資で、カーシェアリングを行う合弁会社「car2go」を設立した。携帯電話で最も近くの車を探し、それに乗り目的地に向かう。両社は自動車販売から、サービス販売にモデルチェンジ中だ。国内外の多くの自動車メーカーが、シェアリングプラットフォームの構築もしくは事業提携を加速している。

 

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