中日両国の第三国市場協力では、これまでに重要な共通認識を持つに至った。協力のあり方について模索を重ね、中日双方は5月、『中日第三国市場協力に関する覚書き』を締結し、協力を強化することで合意。中日経済ハイレベル対話の枠組みのもと、省庁横断で「中日第三国市場協力活動推進メカニズム」を設置した。9月25日には、中日第三国市場協力活動メカニズム第1回会議が北京で開催され、順調な協力進展の端緒を開いた。日本の安倍晋三首相の今回の訪中時に、両国は第三国市場協力フォーラムを開き、掘り下げて議論した。
双方は第三国市場協力について共通認識に達したという背景のもと、次段階では効果の長いメカニズムを構築し維持していくほか、定期交流制度を設け、政府、企業、金融機関、関係団体、シンクタンク、大使館・領事館の「六位一体」の連携ネットワークの構築を推進していく。第三国市場協力の政策、法律、プロジェクトなどの協力に関する情報を共有し、詳細なロードマップを策定し、重要活動や実施計画を明示する考えだ。
中日双方は金融分野で持つ強みをこれまで以上に発揮させ、国家開発銀行やシルクロード基金、海外金融機関との協力による一連の第三国共同投資基金の設立を推進し、株式や債権など多様な方法を通じて、双方の企業がプロジェクト協力および第三国市場での共同投資プロジェクトを実施する際の融資支援を行い、長期にわたって持続可能な協力の実現をめざす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月28日