1日10億個の「小目標」を達成、今後は物流業界の「常態」に

1日10億個の「小目標」を達成、今後は物流業界の「常態」に。

タグ:物流 ダブル11

発信時間:2018-11-13 15:33:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 11月11日午後11時18分9秒、ネットショップの祭典「ダブル11」の物流受注件数が10億件の大台に乗り、10年間で3800倍以上に増加した。国家郵政局の同日の観測データによると、主要EC企業による同日の宅配物流受注件数は、前年比25.12%増の13億5200万件に達し、過去最大を更新した。数の成長は物流業界の猛スピードの前進の側面に過ぎない。スマート、グリーン、国際協力などの要素が物流業界に力を与えており、より多くの新トレンド・新業態が誕生した。


 スマート物流、スーパーロボットが稼働


 ダブル11を前にして、スーパーロボット分配センターが圓通杭州中継センターで正式に稼働開始した。記者がロボット分配センターを取材したところ、「小藍人」ロボットが操作プラットフォームで忙しく働いていた。ロボットは郵送先に基づき、自動的に小包を対応するエリアに送る。指定位置に到達すると、ロボットのトレイが縦になり、小包が投入される。小包はそれから通路を通り、2階から1階の小包積載運搬エリアに到達する。この全過程にかかる時間は十数秒のみだ。


 圓通速遞本部センター管理部責任者の李小平氏によると、小包は毎日約300カ所の目的地に送られる。この設備の高効率集中仕分けにより、労働者の負担が大幅に軽減され、仕分け効率と精度が大幅に高まった。


 李氏は「ピーク時には面積2000平方メートルの作業場で、350台のロボットが昼夜を分かたず働く。毎日50万個以上の小包の仕分けを行う」と話した。


 菜鳥網絡高級技術専門家の李建軍氏によると、IoT技術は物流業界での応用により、ロボットを含む各種物流要素のリアルタイムのネット接続を実現する。さらにスマート調整、資源配置改善により効率を高めコストを下げ、消費者にコストパフォーマンスの高い物流体験をもたらす。


 グリーンな行動、過剰包装を回避


 物流業界では近年、環境保護活動が迅速に展開されている。国家郵政局の統計データによると、電子注文書により業界全体の毎年の紙消費量が200億枚以上削減されている。1個の小包に使用されるテープの量が25%減り、毎年64億メートル分を節約できる。過剰包装の回避、ダンボールの再利用などの措置により、毎年55億個の包装用品を節約できる。


 情報によると、物流業界は今年のダブル11の準備期間中、グリーン物流への投資を拡大した。中国物流学会の楊達卿客員研究員は、今年は包装のグリーン化が目立ったと述べた。


 世界が協力、今日のピークは明日の常態


 ダブル11の翌日、大阪、シドニー、オークランド、マドリード、アムステルダム、ロサンゼルスなどで、菜鳥網絡の14の世界受注履行センターが出荷を行った。国内の消費者が次々と世界からの小包を受け取っている。


 情報によると、今年は世界の物流企業100社以上がダブル11に参加した。30社弱の国家郵政、宅配業者が菜鳥網絡と物流状況直接リンクを行った。20カ国弱の倉庫が、中国の倉庫システムを用いデジタル化アップグレードを行った。


 菜鳥網絡国際物流部技術専門家の唐韌氏は、「国際越境は、物流建設によるビジネスの流れを生む。重要なのは、物流と通関だ。ダブル11は消費者のショッピングの祭典であるが、税関の通関効率にとっては試練となる。科学技術による越境商品の高効率通関は、ダブル11のサポートの重要内容だ」と指摘した。


 ダブル11が始まる前、各地の税関は物流企業と全リンク圧力テストを展開し、システムの性能指標を調整し通関のピークに対応していた。


 世界の物流業界の連携が強化を続けている。菜鳥網絡の万霖総裁は、「今日のピークは明日の常態だ。1日10億個から未来の毎日10億個に至るには、物流企業1社の取り組みだけでは不十分だ。国家スマート物流中堅ネットワークの共同建設が必然的になる」と判断した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月13日

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