中国国家統計局が14日に発表したデータによると、今年10月には社会消費財小売総額が3兆5534億元(1元は約16.4円)に達して、前年同期比8.6%増加し、増加率は前月を0.6ポイント下回った。これは主に中秋節(旧暦8月15日、今年は9月24日)が例年より遅かったことと「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)に先立つ一部商品の消費が遅れ気味だったことなどの影響によるものだ。新華社が伝えた。
一方で、統計データによると、1〜10月の社会消費財小売総額は同9.2%増加した。グレードアップのための商品売上が速い増加を示した。1〜10月の一定規模以上の企業の商品小売販売額のうち、化粧品類は同11.4%増加して増加率は社会消費財小売総額の増加率を2.2ポイント上回り、通信機器類は同10.4%増加して社会消費財小売総額を1.2ポイント上回った。
業界では、「このほど閉幕した第1回中国国際輸入博覧会も、10年目を迎えた『ダブル11』も、商品やサービスの品質、個性、体験の高度化を求める消費者のニーズを映し出した」との見方が広がる。
博覧会の会場では、肌診断マシンを設置したインタラクティブブロックの化粧品企業のブースに大勢の来場者が長い列を作った。上海市で対外貿易の仕事をする王暁■(王へんに其)さんは、「これまでは(化粧品を)周りの雰囲気に流されて買ったり、高ければよいものだと思って買ったりして、本当に自分の肌に合うかどうか考えることもなく、かなりの浪費だった。プロのアドバイスを受ければ、これからは適切な買い物ができる」と話した。