中国商務部流通産業促進センターサービス業研究室副主任、研究員の陳麗芬氏は、「ダブル11商戦」の取引データをもとに、国民消費の潜在力には依然として大きな余地があると分析した。記録を更新し続ける販売額は、「ダブル11商戦」が人々の美しい生活に対するニーズを満たしていることだけでなく、中国経済の新たなエネルギーが持続的に蓄積した巨大なポテンシャルエネルギーを反映している。
この伸び続けるデータは、14億近い人口が形成する非常に大きな市場だけでなく、中国経済の強靭性とその背後にある消費高度化の活力を示す。これに比べ、米国の消費市場と成長余地は評価に値しない水準だ。
二つ目の変革は、企業の生産・マーケティングモデルの進化。「インターネット+」が各分野へ浸透するにつれ、オンライン消費が盛り上がると同時に、オフラインの消費潜在力も一層活発化した。報道によると、今年の「ダブル11商戦」は、全国で20万店超のニューリテール店が、重点都市100カ所の商圏に全面参与し、北京、上海、広州、深圳、杭州、成都、武漢、西安などの天猫「ダブル11」ニューリテール都市を中心に全国400都市でセールが盛り上がった。
この背景となる「ニューリテール」のコンセプトは広く共通認識となり、インターネットと実体経済を密接に結びつけ、両者を共同繁栄させる。どちらか一方が優れているわけではなく、実体経済に回帰することもインターネット技術の宿命と言えるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月2日