「特に、中国の電子情報製造業の研究開発・イノベーション能力の指標が大きく上がり、産業基盤とイノベーション体系が日に日に改善していることが分かる」。工信部運営監測協調局責任者は、中国の電子情報製造業が技術追随から技術イノベーションへと進化し、イノベーションの活力が高まったことで、企業が研究開発投資を一層重視するようになったと分析した。全企業の60%近くの研究開発度が3%を超え、なかでも集積回路材料、設備、無線・光通信設備・デバイス、光電ディスプレイなどニッチ分野の大手企業の研究開発度は15%を超える。
さらに電子情報製造業では、新興産業の急成長でスマートハードウエア製品のイノベーションが進み、VR設備、スマートインテリア製品の出荷量と生産高が前年同期比べ大幅に伸び、新たな成長ポイントとなった。
同時に、他産業への電子情報産業の浸透・融合が加速し、カーエレクトロニクスなどの応用電子分野が急速に成長するなか、集積回路、新型ディスプレイなどの業界が新たな発展チャンスを迎えている。GPU、CPU、FPGAなどの集積回路企業が車載ICに重点を置き、自動車産業チェーンにおけるポジションを次第に上げている。パネルメーカーは、車載ディスプレイ製品の急速な発展による恩恵を受け、完成車メーカーの強力なサプライヤーとなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月5日