中米貿易の今後の協議、5つの判断が重要に

中米貿易の今後の協議、5つの判断が重要に。

タグ:中米貿易 協議

発信時間:2018-12-05 11:08:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 これは紛れもなく中米首脳の歴史的な会談であり、今年の世界が最も注目する夕食会でもあった。海外メディアの報道によると、12月1日の夕食会は拍手で締め切られた。非常に成功、これは双方の今回の会議に対する一致した見方だ。実際に、世界の株価は月曜に高騰し、これを十分に肯定した。今後は双方のチームによる具体的な協議で、非常に重要であることは疑いようもない。「新華ネット」が伝えた。


 5つの大まかな判断


 判断その一 積極的な進展があるかもしれないが、順風満帆とはいかない


 最高レベルの力強い推進があり、中米経済・貿易チームは協議を加速し、合意の早期形成を目指すことになる。ところが過去半年に渡る駆け引きを見ると、誠意がなくとんでもない値をふっかけ続ければ、新たな問題が生じる可能性も否定できない。


 開示された情報によると、双方が90日内に合意を形成できなければ、米国側はこれまでの手段を繰り返し10%の関税を25%に引き上げる可能性が高い。これは戦火の再燃を意味する。


 そのため双方は今後、知恵と勇気の駆け引きを展開することになる。中国は最良の結果を目指し取り組む必要があるが、最悪のケースも想定しなければならない。当然ながら誠意があれば、中米に解決できない問題はない。


 判断その二 食い違いと争いが生じるが、協力には内的需要がある


 今回の夕食会で、「フェンタニル」という言葉が話題になった。


 これは鎮痛薬だが米国で乱用され、大きな社会問題になっている。


 そのため今回の会談後、ホワイトハウスの声明には次の内容が含まれた。「非常に重要なのは、中国の指導者が非常に優れた人道主義的な姿勢により、フェンタニルを管理物質に指定することに同意したことだ。これは米国にフェンタニルを販売する者が、中国の法律で規定されている最も厳しい処罰を受けることを意味する」


 喜びの気持ちはこの声明にあふれているが、これは何を意味するのだろうか。


 最も根本的なのは、中米が協力を促進しなければならないということだ。協力しなければ多くの問題を解決できず、最終的に米国人の幸福を損ねる。米国人もこれをはっきり認識できるようになってきている。


 判断その三 中国は輸入を拡大するが、米国も譲歩する


 米国は一国のみを対象に貿易戦争を発動しているわけではないが、中米の貿易戦争が最も注目され、最も激しく、最も勝敗を付けがたいのはなぜだろうか。


 重要なのは規模だ。中国は畢竟、世界2位の経済国であり、どの国も失いたくない唯一無二の巨大な市場、整った産業チェーン、便利なインフラとビジネス環境がある。これは中国が貿易戦争に対処する最大の底力となっている。


 米国人が貿易戦争を発動する最も直接的な目的は、中国への輸出拡大だ。中国が巨額の対米黒字を計上していることも確かな事実だ。


 市場経済において、コストパフォーマンスは重要だ。米国製品が本当に優れていれば、輸入を拡大するのもいいだろう。言い換えるならば、これは双方の貿易バランスを整え、中国人の日増しに拡大する美しい生活の需要を満たし、高品質な経済発展を促す。さらには国内市場の競争を形成する。


 当然ながら交渉とは妥協の芸術であり、米国もやや譲歩しなければならない。良い物をまったく売ろうとせず、かつ中国企業にさまざまな障壁を設置することはできない。一方だけが妥協すれば真の合意は形成できない。このような合意は往々にして、持続できないからだ。


 判断その四 中国は圧力を受けているが、米国が受ける圧力も大きい


 率直に言えば、この前例のない貿易戦争は間違いなく中国に圧力を与える。貿易戦争は共倒れであり、真の勝者は存在しない。一部の中国企業と業界にも確かに悪影響が生じている。


 しかし米国が受ける圧力も大きいことに注意が必要だ。


 米国の株価は最近乱高下している。ホワイトハウスは、これは連邦準備制度理事会のせいだとしているが、米国の大多数のエコノミストは中米貿易戦争が激化するほど、米国の投資家の自信が大きく揺らぐと判断している。このように戦争を続ければ、米国経済も重傷を負うだろう。


 そのため双方は理性的に各自一歩後退し、重要な共通認識を形成した。米国にとって、内部の大きな圧力もその重要な原因となった。


 判断その五 圧力は動力であり、中国にとって悪いことではない


 今後の協議で新たな火花が生じ、さらには挫折や危機に陥る可能性も否定できない。


 利益を揺さぶるのは魂を揺さぶるより難しい。最も楽観的に見ると、苦しい圧力がなければ痛みを伴う改革に乗り出す動機は生まれない。より大規模な改革と開放の実施は、中国の改革開放40周年に対する最良の贈り物であり、中国が現在の課題に対応するための最大の武器でもある。


 中米貿易戦争がエスカレートするなか、中国は秩序正しく開放を推進している。年内に自ら4回も関税を引き下げ、第1回上海輸入博覧会に多くの出展企業が集まったことは、その明らかな証拠だ。世界銀行の最新の「ビジネス環境報告」で、中国の順位は一気に32位も浮上した。


 これは知恵の駆け引きであり、双方は相手の攻撃に防御で応じる。我々は成果に対して理性を維持し、紆余曲折に対して平常心を持たなければならない。これこそが成熟した大国の気の持ちようだ。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月5日


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで