「ゼロ・ウェイスト・ライフ」に挑戦する女性 3カ月で出したゴミは瓶2つ分のみ

「ゼロ・ウェイスト・ライフ」に挑戦する女性 3カ月で出したゴミは瓶2つ分のみ。

タグ:ゼロ・ウェイスト・ライフ 

発信時間:2018-12-04 15:31:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 余元さん(27)は北京市の外資系企業に勤務していたが、好待遇を蹴り昨年辞職し、彼氏のジョーさんと実際の行動によりゴミを削減し、分別処理する生活を開始した。


 余さんは筆者に「当時は自分に課題を与え、生活ゴミをできるだけ減らそうとした。私たちが3カ月で出した生活ゴミは、コップサイズのガラス瓶2つのみになった」と話した。


 この2つのガラス瓶には、テープ、薬のチューブやケース、瓶に貼られているラベル、宅配便の包装袋、商品の袋、お菓子の袋などが入っている。2人で3カ月で500ミリリットル瓶2つ分のゴミしか出さない。これは摩訶不思議なことに聞こえるが、余さんには独自のゴミ減量方法がある。


 「日常生活中、自分のモノを意識的に購入・使用・処理する必要があることに気づいた。例えば購入時には繰り返し使用できるもの、もしくは天然素材のものを極力選べば、生分解される。それからモノの使用期間を延ばすため、中古品の購入を積極的に検討する」余さんは外で食事する時に、自分の弁当箱と食器を持参する。野菜市場に行く時は、ビニール袋の代わりに自分の布袋を使用する。普段よく使う歯磨き粉、ボディソープは無添加の材料を使い手作りする。分解され、ゴミになることはない。


 余さんはさらにステンレス容器を使い生ゴミを集め、冷蔵庫内に7−10日間冷蔵してから、これを手作りした堆肥桶に入れる。収納ケースの四方に穴を開け空気が入るようにする。最後にこれらのゴミと土や枯れ葉と撹拌する。2カ月の生分解により、生ゴミが価値ある肥料になる。


 余さんは「ゼロ・ウェイスト・ライフは、Refuse、Reduce、Reuse、Repair、Recycle、Rot(拒否、減少、再利用、リペア、リサイクル、分解)という6Rの原則を提唱する。これはゴミの回収と生成を減らし、回収のみに頼るのではなく発生源からゴミを減らすことを奨励する」と説明した。


 余さんはネット上で偶然、12年間繰り返し使用できる生理用ナプキンを見つけた。このナプキンは水洗いでき、煮沸水で3−5分消毒すれば何度も使用できる。「最初は好奇心から購入したが、その後本当に使いやすく、非常に多くの必要のないゴミを減らせることに気づいた」余さんは現在、これを自分の日常生活用品の一つにしている。


 余さんはかつて熱狂的な消費者で、当時借りていた15平米の部屋には400−500着の服があり、足の踏み場もなかったという。しかし余さんは2年前にネットで、米国の1家4人が1年に瓶1つ分のゴミしか出さないという動画を目にしショックを受け、この世に「ゼロ・ウェイスト」というライフスタイルが存在することを知った。


 これにより余さんは反省し、それまでのライフスタイルを徹底的に変えることを決定した。彼女は10分の1の所持品を持ち彼氏と北京三環の60平米の部屋に引っ越し、日常生活ゴミを発生源から減らす試みを開始した。彼らはゴミ捨て場から赤い寝椅子を拾い、市場で本革の靴を4元で購入した。


 この若いカップルは現在、北京市の南鑼鼓巷で「THE BULK HOUSE」という店を開き、ゼロ・ウェイスト・ライフの提唱を続けている。ステンレス製のストローを使い、さらに使用済みの米袋をおしゃれなハンドバッグやバックパックに作り変えている。古い布で服と枕カバーを作り、使わない紙箱で宅配便を送り、利用客から好評を博している。


 余さんは「身近な友人や家族も影響を受け、買い物に出る時はマイバッグを持ち、フードデリバリーを極力利用しなくなっている。ゼロ・ウェイストは想像されるほど複雑ではない。これをいくつかのステップに分解し、それから日常生活の中で少しづつ試み、改善し、実践していけば、実は簡単であることに気づく」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月4日


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで