2017年の中国の対外直接投資額は1246億米ドルと、2002年の46倍に増え、年平均では29.1%増加し、世界第3位の対外投資国となった。1982年から2000年までの中国の対外直接投資額は278億米ドルで、年平均14億6千万米ドルにとどまっていた。2017年末時点で、中国の対外直接投資残高は1兆4800億米ドルと、国外にいる企業の資産総額は5兆米ドルを超えた。
今後は、サービス業の開放に重点が置かれ、一層大規模な開放措置が実施される見通しだ。外資の基礎的法律の制定や国内外企業の法律・法規の統一、中国独自の自由貿易港の建設、外資投資のネガティブリストの緩和、サービス業の開放拡大などが進められる。
中国(海南)改革発展研究院院長の遅福林氏は、中国の開放政策が貨物貿易を中心とした「一次開放」からサービス貿易を中心とする「二次開放」へ向かっており、サービス貿易を中心とする全面開放の新たな局面の形成が加速されれば、「二次開放」に適応する制度・枠組みの調整と合理化も必要になるとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月6日