中国民間航空初の対外空中大通路、中韓空中大通路が6日0時、正式に開通した。韓国からオランダに向かうKL856便は同日未明、民間航空大連管制区で大通路開通後で初の地上との交信を実現した。
渤海湾で主要な空中国際幹線であるA326航路は、中国と欧州・日韓を結ぶ重要な空中ルートであり、アジア太平洋航路ネットワークの重要な構成部分でもある。同じ通路を双方向で出入りするという運行モデルにより、混雑が近年日増しに深刻化している。
中韓空中大通路は中国の既存のA326幹線航路とその南側の支線航路の一方通行改造、関連する一部の国内線グローバル化アップグレードにより、北東アジアとつながり、欧州の「行きと帰りの切り離し運行」を実現する国際空中航路を作る。
中国民用航空局空中交通管理局空域管理室の楊超副主任は「分かりやすく言えば、双方向の道を一方通行にすることで、空域の容量を拡大し安全性を高めるということになる。中韓空中大通路は袋小路を解消し、中国の渤海湾及び北東アジアの国際線ネットワークを補った。北東アジアの地域経済一体化を促進する」と述べた。
中韓空中大通路の開通により、先ほど使用が始まった滬哈空中大通路(1期)プロジェクトと連結し、縦横の秩序正しい線を形成する。2本の大通路の完成は、地域の空域構造に大きな変化をもたらす。またすでに建設されている京昆・広蘭・滬蘭通路と共に、中国の「10+3」空中中堅大通路の国家航路ネットワークを形成する。
中国民用航空局空中交通管理局の発表によると、中韓空中大通路は6本の国内・国際線を切り拓き、調整する。総距離は1100キロ。中韓大通路の使用後、渤海湾地区の飛行容量は約45%拡大し、安全リスクが約42%低下すると見込まれている。
中国の中堅大通路建設作業は着実に推進されている。京津冀、滬哈大通道、中韓大通道の空域改善「三部作」の実施に伴い、京津冀、山東半島、渤海湾地区の主幹通路の建設が初歩的に完了している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月6日