年末が近づき、多くの会社員が有給消化に着手している。連休前後の有給取得による旅行が、再び活況を呈している。「年末の旅行は割安になり、かつ観光地と人気目的地の観光客が少ないため、ピークをずらし年末に有給取得し旅行することが、ホワイトカラーの間で好評を博している」途牛旅遊網の関係者によると、観光客はクリスマス・元旦期間中の有給取得を選択している。国内では寒さを避け南下するか、雪の観光を楽しむため北上する流れが顕著だ。ピークをずらした旅行、ショッピング旅行などが、域外旅行者から注目されている。
2019年の春節(旧正月)に、中国人の観光消費が再び記録更新する見通しだ。春節まであと2カ月となったが、大型旅行サイトのデータによると、春節中の域外旅行商品がすでに、予約のピークを迎えている。料金は全体的に横ばいで、一部ツアーの料金は例年より5−10%低下している。注目度が高く予約が多いのは依然として日本やタイなどで、南極、南米諸国、カナダ、北欧諸国がブラックホースになっている。
携程旅行網の域外旅行担当者の肖吟元氏は記者に、「旅行は生活・消費の習慣になっている。特に春節のような連休は中国人にとって、家族旅行や長距離旅行の絶好のチャンスだ」と話した。
11月末までの検索・予約データを見ると、携程のプラットフォームで春節中に人気の10大目的地は、日本、タイ、中国香港、シンガポール、フランス・イタリア・スイス、ベトナム、米国、トルコ、カナダ、豪州・NZ、モルディブとなっている。フィリピンやカンボジアなど近場の目的地は、今後1カ月内に予約のピークを迎える。
日本は来年1月より、大学生、3年内に2回訪日している中国人客向けにビザ発給の収入要件を緩和する。数千万人の観光客が対象となる。一部のニッチな目的地は、春節連休中に多くの観光客を迎える。うちカナダ、ブラジル、アルゼンチン、南極、北欧4カ国、メキシコ、キューバなどが力を入れる。
中国人客が全世界を訪れるに伴い、今年は中国から最も遠く離れた大陸、南米と南極に目を向ける観光客が増える。携程のデータによると、メキシコ・キューバ、ブラジル・アルゼンチン、南極を旅する観光客の増加率がいずれも100%以上に達している。北欧4カ国は欧州のブラックホースで、オーロラや雪を楽しむツアーの人気が高い。
中国青年報・中青在線の調べによると、人民元はドルに対して元安となっているが、春節の旅行商品の料金への影響は小さく、例年と比べ横ばいとなっている。これは観光客の目的地選択にとって有利だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月6日