中国青年報社社会調査センターは問巻網と共同で、2014人を対象に調査を行った。それによると、回答者が今後10年間で最も期待する5都市は、上海(42.9%)、広州(30.7%)、深セン(27.8%)、杭州(25.3%)、北京(24.6%)となった。回答者がこれらの都市の発展に期待する理由は、レール交通時代のノード都市(46.1%)、魅力的な人材導入政策(45.3%)、友好的な雇用環境(42.8%)となった。
上海でドイツ語通訳の仕事をする姚嘉さん(仮名)は、杭州の未来の発展に期待している。「まず、ECとデジタル化が都市の発展をけん引している。次に杭州は江蘇省にあり、交通の利便性が高い。それから、大企業のけん引力がある。杭州と各大都市を結び、杭州の影響力と潜在力を高めている。さらに、杭州には浙江大学のような大学があり、生活の品質も非常に高い。北京・上海・広州で生活したくない若者は、杭州を選択するだろう」
中国人民大学新聞学院新聞学の大学3年生、蒋璐さん(仮名)は北京を選んだ。「首都で、利用可能な資源が多い」
南京大学都市科学研究院の胡小武副院長は、「将来抜きん出る可能性があるのは、大型・特大型都市、中心都市、特色と競争力ある都市で、この3種の都市は改善と向上を続ける。特色と競争力のある都市には、江蘇省の崑山、揚州、浙江省の温州などが含まれる。中心都市は蘇州、徐州、合肥、青島など。南京や武漢などいわゆる1.5級都市は人口と産業の集約を持続的かつ容易に得やすく、これらは持続的な発展をもたらす」と分析した。
調査によると、回答者の72.1%が、高速鉄道に基づき旅行ルートを計画すると回答した。杭深線(43.0%)、京滬線(35.9%)、貴広線(34.9%)が最も人気の高い高速鉄道旅行ルートとなった。他にも合福線(29.3%)、蘭新線(29.2%)、滬昆線(22.9%)、寧蓉線(21.5%)、哈大線(20.8%)などがあった。胡氏は「高速鉄道は都市間の交流を促進する重要なツールだ。高速鉄道が通っている場所であれば、新たな発展のチャンスを手にする」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月6日