「通常人員の調整と合理化」は、今年冬にインターネット業界に頻繁に登場した言葉である。かつて風当たりの強い場所に立ち勢いのあったインターネット業界は今年、冷え込み、知乎、錘子、美団、京東、騰訊、ofo小黄車など十数社の有名IT企業がリストラや減給を次々と発表した。業界関係者は、インターネット企業の冷え込みは資本の冷え込みと密接に関係していると見ている。
人材募集は前年比27%減 IT・インターネット業界への影響大
プログラマーの張さんは普通の人より給料を多くもらっているが、以前リストラを経験したため、将来を心配している。「会社はゲーム業務からより広い市場に開拓したいと考え、チームを招集してゲーム業務を強化した。しかし、夢は現実に打ちのめされ、ゲームのリリース後の市場の反応は薄く、会社はこのプロジェクトを断ち切ることを決め、チームメンバーは巻き込まれ、N+1の賠償で解散することになった」と張さんは話した。
インターネット業界の就職状況は以前ほど良くない。智聯招聘が中国人民大学中国就職研究所と共同で発表した『中国就職市場景気報告』によると、今年第3四半期の募集人数は前年同期比27%減少した。IT・インターネット業界では、インターネット・ECの募集数が57%減少した。
インターネット金融業界の「大崩壊」 リストラと減給で「越冬」図る
今年のインターネット業界の大規模リストラはシェアリングエコノミー、インターネット金融、ブロックチェーン、有料知識などの人気分野の冷え込みと関係している。情勢に便乗したベンチャー企業は、急速な拡張の背後で急ブレーキをかけることになった。
今年夏、一時期異常なほど勢いのあったインターネット金融業界は「大崩壊」した。業界全体が不景気となり、生存するインターネット金融企業もリストラで「越冬」を図った。
業界関係者は、インターネット企業の冷え込みは資本の追随状況と充足度と無関係ではないと話す。資本の冷え込みがまた襲来し、あるヘッドハンターは、「この世代交代が速い市場環境の中で、絶対に安定した仕事も絶対に安全な会社もない。企業に完全に頼るより、個人のキャリアを構築することが非常に重要」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月25日