2019年は新中国成立70周年、小康社会の全面的な建設の重要な年だ。重要な年には重要な計画を立てなければならない。中央経済工作会議で2019年の中国経済の先行きに関する判断が下された。
キーワードその一 チャンス
中国は依然として、かつ今後長期に渡り重要な戦略的チャンス期にある。
中央経済工作会議は、中国の発展は依然として、かつ今後長期に渡り重要な戦略的チャンス期にあると明確に判断した。世界は100年に一度の大きな変局を迎えているが、変局の中では危機とチャンスが共存している。これは中華民族の偉大なる復興に重大なチャンスをもたらした。危機をチャンスとし、危険を安泰に変え、重要な戦略的チャンスの新たな中身をめぐり、経済構造の改善とグレードアップを加速し、科学技術革新力を高め、改革開放を掘り下げ、グリーンな発展を加速し、世界経済ガバナンス体制の変革に参与し、経済の質の高い発展を推進していくことが提起された。
キーワードその二 原動力
新しい原動力の強化で経済の活力が高まる。
中央経済工作会議は、マクロ政策は反循環調整を強化し、積極的な財政政策と穏健な金融政策を引き続き実施し、適時に事前調整・微調整し、全体的な需要を安定させるとした。積極的な財政政策は力を加え効果を高め、より大規模な減税・費用削減を実施し、地方政府特別債券の規模を大幅に拡大する。穏健な金融政策は引き締めと緩和を適度にし、流動性の合理的な充足を維持し、金融政策の伝達メカニズムを改善し、直接融資の比重を高め、民間企業と零細企業の資金調達が困難で高コストという問題を解消する。
国家発展改革委員会の孟瑋報道官は、次のように指摘した。マクロ政策の連続性と安定性を維持し、正確に事前調整・微調整し、市場が安定的な見通しを形成するよう促す。弱点補強、構造調整、持久力の強化を着眼点とし、効果的な投資を拡大し、民間投資の参入ハードルを引き下げる。消費供給グレードアップを後押しし、力強い国内市場の形成を促す。「放管服」改革の掘り下げを続け、スムーズで効率的な、安定的で透明な、公平に競争が展開されるビジネス環境を構築する。