チェコのバビシュ首相は23日、チェコ政府機関がファーウェイ製品の使用禁止を慌ただしく決定したのは、関連部門の警告が誤って伝わったためだと説明した。また、チェコは両国の戦略的パートナーシップを高度に重視しており、中国側と経済・貿易交流及び実務的協力を強化したいと表明した。
バビシュ氏は同日、張建敏駐チェコ中国大使と会談した際に、チェコの関連部門がファーウェイとZTE向けに発表した警告はチェコ政府の立場を示すものではなく、チェコ政府機関がファーウェイ製品の使用禁止を慌ただしく決定したのは、関連部門の警告が誤って伝わったためだと述べた。チェコ国家安全委員会はこれについて声明を発表し、説明しているという。
バビシュ氏は、チェコは中国企業を含む外国企業がチェコで投資・経営を行うことを歓迎し、そのため良好なビジネス環境を提供すると述べた。バビシュ氏は中国の発展の成果と両国関係の進展を前向きに評価しているとした上で、チェコは両国の戦略的パートナーシップを高度に重視しており、中国側と経済・貿易交流及び実務的協力を強化したいと表明した。
張氏は「チェコの関連部門が出した警告には事実の根拠がまったくなく、悪影響を生んでおり、中国側はこれに断固反対する。我々は関連するミスを是正しようとするチェコ政府の努力に注意している。チェコ側が効果的な再発防止策を講じ、中国企業の合法的な権益を着実に保護することを願う」と述べた。
張氏は「両国の戦略的パートナーシップは近年、急成長しており、各分野の交流と協力の掘り下げが続いている。中国側はチェコ側と共に、相互尊重と互恵・ウィンウィンを基礎とし二国間協力を強化し、両国及び両国民により良く利益をもたらしたい」と表明した。
チェコの国家サイバー情報セキュリティ局は今月17日、中国民間企業の製品を対象に「安全警告」を出し、その中でファーウェイとZTEを名指ししていた。バビシュ氏はその後安全を理由に、内閣府の職員によるファーウェイ製携帯電話の使用禁止を求め、物議を醸した。チェコの国家安全委員会は21日に声明を発表し、政府のこの間違ったやり方を是正した。国家サイバー情報セキュリティ局が発表した「安全警告」は、一般ユーザー及び端末とは関連しないと指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月25日