写真は、香港中環境ビジネスエリアで買い物をする観光客(新華社記者が撮影)
香港特区政府財政司の陳茂波司長は、2018年に香港を訪れた観光客は引き続き増加し、通年の観光客数は延べ6000万人に達し、2014年以降の最多を記録する見通しだと発表した。
数年の低迷を経て、香港の観光業は春を迎えた。広深港高速鉄道香港区間の開通、港珠澳大橋の開通、粤港澳大湾区コンセプトの形成などの構造的要因が香港の観光業を活性化させたとみられる。
陳茂波氏によると、2018年に香港を訪れた観光客は引き続き増加し、10月は延べ500万人を突破した。港珠澳大橋の開通に伴い、11月はさらに増加し、通年の観光客数は延べ6000万人に達し、2014年以降の最多を記録する見通しだという。
2018年の香港の観光業は好調で、2月の春節だけで本土からの観光客が前年比15%増加した。9月にははっきりとした回復傾向が見られた。広州局集団公司旅客輸送部門の統計によると、同月23日の広深港高速鉄道香港区間の開通以降、1月あたり平均82万人が高速鉄道で香港を訪れた。高速鉄道は香港に年間1000万人以上の旅行者をもたらす計算になる。
港珠澳大橋は10月24日に開通し、最初の月に延べ80万人以上が大橋のマカオ通関を利用し、港珠澳大橋を通って香港を訪れたツアーは開通後1週目の約70組から4週目には700組に達した。
広深港高速鉄道香港区間は長さ26キロしかないが、香港を本土の2万5000キロの高速鉄道網と繋ぎ、本土の多くの都市から香港までのアクセスが便利になった。
広東省のある旅行会社の責任者は、「深セン北駅または福田駅で動車組に乗り換えて20分で香港西九龍駅まで直接行ける。地下鉄やバスに乗るのと同じくらい便利」と紹介した。武漢市から香港を訪れた観光客は、「武漢からだと高速鉄道で4時間半で着く。本当に早い。ちょうど週末だったため、遊びに来た」と興奮した様子で話した。
高速鉄道で香港に行きフリー観光することは、本土の若者の主な選択肢になっている。樹蛙旅行の統計によると、北京、福建、湖南、雲南などから高速鉄道で香港に行きフリー観光する旅行者は大幅に増加している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月1日