江蘇紫金農村商業銀行股份有限公司(紫金銀行)は今年1月3日、上海証券取引所メインボードに上場した。同行の上場は今年最初のIPOとはならなかったが、江蘇省に本店があるA株上場銀行の数は8行に増え、地域別でトップとなった。
紫金銀行は設立が2011年3月で、本店が江蘇省南京市にあり、現在支店を133カ所持つ南京地区サービスネットワークが最も広い本土法人金融機関だ。今回新規公開したA株は3億6600万株に上り、上場後の発行済株式数は36億6100万株となる。募集総額は約11億5千万元で、農村商業銀行ではA株IPOによる募集額が最大だった。
紫金銀行のIPOに伴い、A株上場の銀行銘柄は29行に増えた。都市商業銀行と農村商業銀行は16銘柄に達し、全上場銀行に占める割合が55%を超えた。また、紫金銀行は、江蘇省に本店があるA株上場銀行としては8行目となる。国有大手銀行と全国規模株式制銀行を除くと、江蘇省に本店があるA株上場銀行の数は他省を大きく上回る。