春節(旧正月)が近づいている。多くの人が都市を離れ帰省し年越しするのと異なり、実家の親戚が大都市を訪れ年越しをするケースも少なくない。この現象は「逆方向春節」と呼ばれている。
複数の予約サイトの情報によると、今年は逆方向春節の現象が顕著で、人気目的地トップ10は上海市、北京市、広州市、深セン市、杭州市、南京市、天津市、青島市、寧波市、アモイ市となっている。
データによると、大晦日前の1週間にこれらの都市に向かう航空券の予約量は、前年同期比40%以上も増加している。「両家の親と一人の孫」による予約量が大幅に増加しており、搭乗券の価格は高速鉄道の乗車券よりも安いほどだ。例えば大晦日前の1週間に、ハルビン発北京着の搭乗券は最大8.7割引で180元のみと、高速鉄道より約126元安い。重慶発深セン着は最安190元(8.8割引)で、高速鉄道より629元安い。
連休中の支出を抑えるほか、このような手段により多くの時間を節約できる。これは新しい消費方法の一種だ。
従来の帰省は、実家の雰囲気に浸り、故郷の親戚に顔を見せ、故郷の変化を見るものだった。現在の逆方向は、農村から都市部に向かう開放的なスタイルだ。実家の家族はこの過程において、航空機や高速鉄道といった現代的な交通手段を体験し、現代都市の文明を感じ取ることもできる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月14日