15日、2019年最初の預金準備率引き下げが実施される。中央銀行の公告によると、預金準備率を1月15日と25日にそれぞれ0.5ポイントずつ、計1ポイント引き下げる。また、期限が2019年第1四半期までの中期貸出ファシリティー(MLF)は継続しないという。
預金準備率引き下げによる流動性と春節前の資金不足を見ると、今回の預金準備率引き下げで十分な流動性資金は確保できないとみられる。業界内では、1月15日の0.5ポイント引き下げで7000~8000億元の資金が放出されるが、この日は企業が集中して納税する日でもあり、加えて3900億元のMLFが期限を迎え、約1兆5000億元の流動性不足となるとの見方が強い。そのほか、今回の引き下げで資金1兆5000億元が放出され、これは過去に中央銀行が春節前に放出した流動性資金を見ると多くない。
しかし、預金準備率の全面引き下げの実施により、先週から銀行間市場の資金に余裕が出ている。中信証券チーフ固定収益アナリストの明明氏は、「今年最初の預金準備率引き下げの情報が発表されてから、市場資金の利率下げ幅は大きく、流動性が楽観視され、市場予期が改善されている。一方、四半期末、年末の流動性に大きなゆとりが生まれ、銀行間の資金は余裕があり、資金が一時的に銀行間市場に集中し、資金価格に影響している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月15日