貿易額が過去最大に、今後は質向上が必要

貿易額が過去最大に、今後は質向上が必要。

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発信時間:2019-01-15 10:27:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 30兆5100億元。海関(税関)総署が14日に発表したデータによると、中国の昨年の貿易額は初めて30兆元を突破し、過去最大となった2017年をさらに2兆7000億元も上回った。


 海関総署報道官、統計分析司長の李魁文氏は国務院新聞弁公室が同日開催した記者会見にて、次のように紹介した。30兆元を超える貿易額のうち、輸出額は7.1%増の16兆4200億元、輸入額は12.9%増の14兆900億元となった。貿易黒字は18.3%減の2兆3300億元。


 李氏によると、貿易は全体的に安定し、安定しつつ前進した。良好なビジネス環境、多くの貿易会社、幅広い貿易パートナー、力強い成長の動力、優れた品質・効果という5本の支柱があった。


 ビジネス環境を例とすると、世界銀行が昨年10月に発表した報告書によると、中国のビジネス環境は世界ランキングで順位を32上げた。うち貿易は97位から65位に浮上。李氏は「また、中国は年内に一部製品の輸出増値税還付率を2回引き上げ、輸出拡大を効果的に促した。さらに薬品、自動車及び部品、日用消費財などの輸入関税を自ら引き下げ、輸入拡大を効果的に促した」と述べた。


 一連の開放拡大、減税・費用削減の措置が実施され、企業の活力を強化した。税関のデータによると、輸出入の実績を持つ企業数は昨年、2017年の43万6000社から47万社に増加した。うち民間企業は10.7%増の37万2000社。


 貿易の安定成長の実現について、地域発展の調和を無視できない。データによると、西部12省の昨年の貿易成長率は16.1%で、全国を6.4ポイント上回った。中部6省は11.4%増で1.7ポイント上回った。東北3省は14.8%増で5.1ポイント上回った。東部10省は8.8%増。


 安定的な構造のもと、懸念すべき現実を見落としてはならない。中国の昨年第4四半期の貿易額は前年同期比8.8%増で、通年の9.7%という成長率をやや下回った。


 李氏は、まず第4四半期の貿易額が8兆2100億元と、4つの四半期のうち最大であることに注意すべきと述べた。第3四半期と比べると、第4四半期の貿易額の前年同期比のベースは5%上がっており、これが第4四半期の成長率が低下した最も重要な原因だ。


 李氏は、今年は世界の不安定・不確実性要素が依然として多く、一部の国で保護主義と一国主義が台頭していると述べた。世界経済の成長率がやや鈍化し、国を跨ぐ貿易と投資が影響を受ける可能性がある。さらにベースの数値が高いといった客観的な要素により、中国の貿易成長率は「やや鈍化」する可能性があるというのだ。


 中国商務部の鐘山部長は先ほどメディアのインタビューに応じた際に、今年は複雑で変化の激しい国際環境を見据え、貿易強国行動計画を真剣に実行し、貿易の「安定しつつ質向上」を促す必要があると述べた。鐘氏は国際市場構造の改善、国内地域構造の改善、商品構造の改善、経営主体の改善、貿易方法の改善などの面から、貿易安定の具体的な着眼点を示した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月15日

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