台湾メディアによると、2018年第3四半期から各国の中央銀行は金を買いだめしている。うち、中国人民銀行(大陸中央銀行)は2018年12月、26カ月ぶりに金を買い増しした。各国の中央銀行の間でも金購入ブームが起き、金投資の先行きが期待されている。
世界の中央銀行 金保有量が年間22%増加
台湾の『旺報』の1月11日の報道によると、ドル指数は2018年12月中旬のピークの97.71から下落に転じ、19年1月10日には95.03に下落し、下げ幅は2.7%に達した。また、米株が激しく変動し、地政学的リスクが高まり、リスクヘッジとして金投資が世界で重視されるようになっている。さらに、各国の中央銀行も金を積極的に購入し、ニューヨーク金先物価格は10日に6カ月の最高値を更新し、1オンス1300ドルに迫った。
大陸中央銀行が公表した最新データによると、2018年12月末時点の金保有量は5956万オンスで、11月末の5924万オンスから32万オンス(約9トン)増加。2016年11月以来の増加となる。
中国大陸だけでなく、金に対して長年冷ややかな態度をとっていた国の中央銀行も金購入ブームに加わった。 ワールド・ゴールド・カウンシルの報告によると、2018年第3四半期に各国の中央銀行は金購入を大幅に増やし、世界の中央銀行の金保有量は148.4トン(22%)増加した。四半期ごとで見ると、2015年以来最大の増加幅となる。
金は中央銀行の外貨準備の重要な一部である。国際通貨基金(IMF)の統計によると、2018年上半期の時点で、各国の中央銀行の金保有量が外貨準備高に占める比率は約10%となっている。
金が再び資産投資における収益「安定ツール」に