多くの英国人が合意なしのEU離脱に備え物資備蓄パックを購入している。このパックの中にはフリーズドライ食品が入っており、30日は食べ続けることができる。
英国の某社が昨年12月、この物資備蓄パックを発売した。一部の英国人は、合意なしのEU離脱により食品と薬品の不足が生じることを懸念している。
保存食のほか、EU離脱物資備蓄パックにはライター、浄水フィルター、エネルギージェルが入っている。
14日付『Manchester Evening News』によると、EU離脱物資備蓄パックには295ポンドの通常版、595ポンドの高級版がある。
英サイト「iNews」によると、EU離脱物資備蓄パックはすでに600個以上販売されている。
同社の創業者は、英国がEUを離脱すると国境に問題が生じる可能性があると考えている。このパックは不安を煽り利益を手にするのではなく、緊急時に英国人をサポートすることを目的としているという。
「不安を煽るのではなく、合意なしのEU離脱の備えを促しているだけだ。大きな混乱が生じそうだが、政府は十分に準備を整えていない」
「毎日25個ほど売れている、売れ行きは好調だ」
購入者のリンダさん(61)は、「EU離脱ではなく、その後を心配している。国境の管理が順調になるまでの6カ月は混乱が生じると思う。手元に食料を確保しておくことが重要と感じている」と話した。
物資備蓄パックが売れるなか、英国の2大スーパーチェーンのテスコとマークス&スペンサーは、EU離脱に備え食料を確保中と発表した。
英国は2016年6月にEU離脱の是非を問う国民投票を行い、離脱を決定した。英国は2017年3月29日にEUに「離脱書簡」を提出し、離脱の手続きを正式に開始した。英国政府とEUの取り決めによると、英国は今年3月29日に正式にEUから離脱することになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月16日