項立剛氏は、「中国の5Gネットワークの正式なライセンスはまだ発行されていない。発行されたとしても、5Gネットワークの投資は巨額で、関連技術も多く、運営業者がすぐに完成させられるものではない。3Gと4Gと同様に、5Gも建設初期にまず広範囲でテストを行う必要がある」と述べた。
GSA(グローバル・モバイル・サプライヤー協会)の統計によると、2018年11月末時点で、世界の192社の通信キャリアが5G関連のデモンストレーション、テスト、試験を実施し、46の国と地域の80社の通信キャリアが2019年から2022年までに5Gサービスを開始すると発表している。
郭正標氏は、「国内外で5G配備の速度は加速しているが、5Gの強大なニーズを表す新しい応用シーンがなく、建設過程でテストを繰り返しながら新しい応用シーンを見つけるしかない」と話す。
米国の技術・市場調査会社のフォレスター・リサーチはは報告の中で、企業と消費者の5Gネットワーク世界カバー率が50%になるのは2025年だと予想している。また国内の専門家も、5Gの拡大は難しく、初期で重点をカバーするしかなく、カバー速度は3Gと4Gより大幅に遅く、全面カバーできるまで5~10年かかる可能性もあるとの見解を示す。
5Gは巨額投資が要し、各分野の「キラー級」応用シーンはまだ準備段階にある。項立剛氏は、「本当の意味で5Gが商用化される日は来るが、1~2年で実現できることではない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月16日