ブルームバーグはこのほど、2019年度のグローバル・イノベーション・インデックス(GII)を発表した。中国は順位を3つ上げ16位になり、今年18位に順位を落とした英国を初めて抜いた。韓国は6年連続で首位。欧州の工業強国のドイツが2位。スウェーデンは昨年の2位から7位に順位を落とした。世界最大の経済国である米国はトップ10以内に戻り8位につけた。米国は前年、教育のポイントが低く初めて10位圏外となった。
同指数の発表は今年で7回目。同指数は各国の特許の活況度、研究者の集約度、高等教育水準、科学技術企業の密度、生産力水準、製造業付加価値、研究開発費の7分野の指標を最高100点で評価し、その点数によってランキングを導き出す。同ランキングは世界の200以上の国・地域を対象とするが、上述したうち6分野のデータを集められなかった国は除外となる。今年は95カ国・地域が含まれた。今年のトップ10は、韓国、ドイツ、フィンランド、スイス、イスラエル、シンガポール、スウェーデン、米国、日本、フランス。
中国の順位が今年浮上したのは、特許が活況を呈したためだ。特にファーウェイや京東方などのハイテク企業の研究開発が好調だったため、中国は「特許」分野で2位になった。しかしその他の分野は振るわず、このバランスの乱れにより中国は16位に留まった。
今年のランキングを見ると、韓国のトップの地位はドイツに脅かされ、両国の最終的な得点に大きな開きはなかった。しかし専門家は、ドイツの好調は一時的なものと見られると指摘した。これはドイツが高技能人員の不足、移民政策の揺れ、ハイテク産業の戦略調整などの課題を迎えているからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月31日