中国の保険資金の運用は昨年さらに拡大した。2018年年末の資金運用残高は初めて16兆元を上回り、前年比9.97%増の16兆4000億元に達した。しかし株式投資が占める比率は2017年末より0.59ポイント低下した。
証券時報が取材した複数の保険投資責任者は、現在のA株市場の株価は底打ち感があり、中長期的なポジションの価値が高まっていると判断した。しかし投資家の多くは、株の大幅な買い増しを検討していないと述べた。ある合弁生命保険会社の投資責任者は「投資の角度から見ると、底値を探る必要はなく、底値買いは危険だ」と話した。
保険資金の投資の内訳を見ると、依然として「その他の投資」が全体の39.08%という最も高い割合を占め、規模にして6兆4100億元に達している。しかし2017年末の40.19%からはやや低下している。
上場保険企業のこれまでの説明によると、非標準化資産の投資の伸び率が低下していることには、(1)一部の非標準化資産が満期になったか、満期前に元金を返済している(2)市場政策の影響を受け、非標準化資産の供給が減少している(3)保険企業が高品質の投資先を厳選している――という原因がある。
2番目に高い割合を占めた資産は債券で、全体の34.36%を占め5兆6400億元にのぼった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月31日