上海の正大広場のドリンク専門店「喜茶(HEYTEA)」は昼ごろ、利用客で混雑していた。陳さんは記者に、自分も友人も利用を好むと話した。「特に果物入りの飲み物は、お茶の香りと新鮮な果肉を楽しめ、斬新な味がする」
共同購入サイト「美団点評」が発表した「2019中国ドリンク業界すう勢発展報告書」によると、全国のその場で作りたてのお茶を出す専門店の数は、2018年第3四半期現在で41万店に達した。年間増加率は74%。これは主にジュースの代わりにお茶が選ばれていることと、健康的なお茶を楽しもうとする消費者の需要によるものだ。
伝統的なドリンク業界の消費は近年疲弊しており、国内のドリンク大手の業績も振るわない。また消費者は健康的な食生活を求め、ドリンクの需要も無糖や低糖、低脂肪、低カロリーに移り始めている。
ドリンク専門店「彼此的茶」の創業者である張子驊氏によると、「お茶」を強調することがドリンク業界の新たなトレンドになりうるという。
美団点評研究院外食研究センターの責任者である宋楊氏は「作りたてのドリンクの消費はレジャーシーンと重なるようになっており、整髪、カラオケ、美容、ゲームセンター、ネイルサロンなど各シーンで多くの販売機会を持つ。全面的で立体的なマーケティングは同業界の新たなトレンドになり、小売化の流れも徐々に強くなる」と予想した。
若者は現在、消費の体験への重視を強めている。効率的でスムーズなサービスも注目されている。同報告書によると、作りたてのお茶を購入する消費者の過半数が、店側の予約サービスを希望している。事前に注文し店ですぐに受け取るオンライン・オフライン連動型の販売方法が大きな流れになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月9日